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名前: 石坂湧人(Ishizaka Yuto)
研究内容: オルドビス紀末大量絶滅事変の原因解明
化石記録が豊富に残されている顕生代(約5億4千万年前から現在まで)において、
全部で5度の生物大量絶滅事変が発生したとされています。
このうち最も古い時代に起こった大量絶滅事変がオルドビス紀末大量絶滅事変で
あり、絶滅の規模においても、生物圏に対し2番目に深刻な被害をもたらした絶滅
であるとされています。
このような壊滅的な環境変動をもたらしたメカニズムについて、オルドビス系
最上部から氷河の痕跡を示す堆積物が見つかっていることから、地球全体が寒冷化
し、南半球においてゴンドワナ大陸上に巨大な氷床が形成されたためであると考え
られています。
しかしながら、巨大な氷床が形成されたという考えは一見逆説的に思われます。
なぜなら、オルドビス紀後期において、大気中の二酸化炭素濃度は少なくとも現在
の7倍程度であったと推定されているためです。
現在、大気中の二酸化炭素濃度上昇による”地球温暖化”が懸念されていますが、
もしも高二酸化炭素濃度の世界において氷床が形成されていたならば、過去の地球
において、現在とは大きく異なる気候モードが存在した可能性が考えられます。
過去の地球上で起きた環境変動を読み解くことにより、現在の地球上における常識
とは大きくかけ離れた世界を垣間見ることができる。地球科学はなんとも興味の
尽きない学問分野です。
趣味: NBA(バスケットボール)、映画鑑賞
好きなチーム(2018年現在): Houston Rockets, Toronto Raptors
好きな食べ物: ココイチのカレー(ソーセージカレー2辛400g)、油そば
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